おいしさ発見隊 トントロって何?
トントロって何?
希少部位の中でも名前は一度は聞いたことがあるというのがトントロですね。
名前は知っているというこのトントロというのはどういうものなのかを少し深掘りしてみたいと思います。
先ずはその名前、お肉なのにトロとつきます。そう正式には豚肉の部分肉にはトントロという名前はありません。
どうやら1996年ごろに北海道の焼肉屋さんがトントロという名前で出していて評判となり定着していったとの事。
確かに自分がこの仕事をやり始めたころはどちらかというとやっかい者扱いされていたように思います。
今では希少部位として大人気です。でも少ししかとれないのですが。
さて前置きはこれくらいにして
トントロはどこについているのでしょうか?

豚枝肉 カタ

豚枝肉 カタ 断面
この中にトントロは潜んでいます。さあどこでしょう?
とりあえず、捌いてみましょうか。まずは骨を取ります。

骨をとる

骨抜き

カタロースを切り分けます

カタロース

骨をとりました
さてどこだ? 裏返してみよう。
少し脂を削っていてみます。

現れました。
どれくらいあるのかな?
こんな感じです。

取り外してみました。一枚これで200~250g位
トントロは首の部分にあるお肉です。断面をみるとなるほどトロのように見えます。

切ってみました
左右2枚で400~500g程になります。一頭分のお肉の僅か0.4%程になります。
もっといっぱいあればいいと思ったりもしますが、これっばかりはどうしようもない。
感謝しながら美味しくいただきたいと思います。
トントロの特徴として
・首のまわりの部位なので柔らかくはないです。どちらかというとコリコリとした食感です。
・脂がサシののように入り込んでいるので旨み、コクがあります。
どんな食べ方がいい?
ネギとともに炒めるとか、煮込み料理とか検索するといろいろ出てきてどれもおいしそうですが
小林ファームおすすめはシンプルに塩コショウで焼くが一番だと思います。
ホットプレートとかで焼きながらがおすすめです。炭火で網焼きなんかは最高だと思います。
2021年01月31日|